都内麹町で所要を済ませて、久しぶりに東京の拙宅へ帰り、夜は銭湯に参りました。
一番近くにあった銭湯は、いまはマンションになっています。
散歩がてら15分ほどにある昔ながらの銭湯で疲れをとりました。
銭湯といえば富士山の絵が定番ですが、いま、銭湯の絵を描く職人さんも、全国で3人しかいないと誰かが話していたことを思い出しました(真偽のほどはわかりません)。いつもはカラスの行水なのですが、末広がりで縁起が良さそうな富士山を眺めながら、その美しい姿に見とれて1時間の長湯となりました。
風呂上りには、牛乳かコーヒー牛乳がこれまた銭湯の定番ですが、カルピスウォーターで一息、待合には、湯船の背景に鎮座する富士山の絵を写したタオルが掛けられています。また、花王さんの提供でしょうか、レトロ調の暖簾や団扇が飾られており、小学生の折に親に連れて行ってもらった田舎の銭湯を思い出させてくれました。スーパー銭湯も良いですが、こうした昔ながらの銭湯が、時代の移ろいの中で姿を消してゆくのは、子供のころの思い出が消えてしまうようで残念です。