あとは母お気に入りの麦のひげで、焼きたてのパンを買い求め牛窓に参り、お茶を入れて母と新年を迎えました。
母は年を重ね、今年は元気でいてくれたら満91歳を迎えます。
施設での書初めが加齢のためうまくいかなかったことを悔やみ、母が小学6年生のときに書いた書の軸を部屋にかけてくれないか、と言うので飾りました。全国1位を受賞したという書は、確かに小学生とは思えない作品です。小学生ながら、出品のために夜中の2時まで居残りをさせられ、帰り道で犬に襲われたという思い出話に花が咲きます(この話は何度となく聞かされています)。戦争ですべてを失っていますので、不謹慎ながら母の唯一の形見となる予定の品です。施設をあとにして、夕方近くの牛窓海岸へ参りました。
穏やかな年明けの瀬戸内海です。