久しぶりの財務省

財務省
満20年勤務しました社団法人金融財政事情研究会(信濃町)に在籍の頃、特に出版部時代は1日に2回、多い時には3回往復する時もあるくらい、雨ニモマケズ、風ニモ負ケズ、夏ノ暑サニモ…ここ財務省(旧大蔵省)へ通ったものであります。
ここから日本国の将来を見つめることができると信じての滅私奉公でありました。確かに学んだことは語り尽くせないほど多く、現在の小職の大学教員としての礎を築かせていただいたのも霞ヶ関での経験であります。
9月22日、その財務省へ久しぶりの訪問です。忘れかけていた過去の思い出が、省内へ一歩入りますと、いっぺんに呼び覚まされました。正面階段、赤いカーペット、廊下の匂い、窓からの景色、螺旋階段、いまだ変わらぬ真鍮のドアノブなどです。他の官庁が新しい高層ビルに建て変わる中で、ここ財務省は役所の特色から最後になります。懐かしさが溢れてまいりました。
財務省

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実は、最上階の屋根には分厚い鉄板が爆撃弾に耐えられるよう仕込んであるため、夏は西側の廊下は灼熱地獄となります。また、建物には錆びないように海の砂は一切使われていないことも特徴であると新人研修で教えられました。
さて、この日は理財局総務課長室をおたずねしました。なんとお弁当をご準備いただいており、まことに恐縮した次第です。理財局とは、国債、財政投融資、国有財産の管理を主な業務としている部署であります。
アベノミクスの異次元緩和について、また、岡山ネタでは地方創生の道筋などについて意見交換させていただきました。他の中央官庁もそうですが、ここ財務省職員の皆様方は、本当によく働かれると思います。まさに国の礎を守る集団であると言えましょう。
おりをみて岡山へ来ていただき、学生たちに講演をしていただくことを約束して、霞ヶ関を後にいたしました。

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