4月14日、郊外型の大型商業施設が全盛となり、全国の商店街が苦戦するなかで、元気いっぱいの商店街として注目を集める、高松市丸亀町商店街を訪ねました。この商店街は、高松市を代表する商店街で、平日、休日の差が少ないと言われているとおり、月曜日の午前中にも関わらず、若者から高齢者まで幅広い人が街に出ていました。また、外国人が目につきました。
さて、北端近くの百十四銀行高松支店は旧本店で、戦災を免れた建物で、現在は街並みに溶け込んでいます。この丸亀町は、商店街を7つの区間に分けて開発されています。北端に高さ日本一を誇るドーム型のアーケードがあり訪れた人は必ず足をとめます。この付近は高級ブランドショップが軒を連ねています。また、丸亀町壱番街、弐番街、参番街、といったあんばいで、数階建てのおしゃれなビルが、あちらこちらで目を引きます。特に、診療所、歯科、献血ルームが集まるメディカルモールとしてのスポットに興味を持ちました。まちなか居住の促進も重要なテーマであり、医療施設が鍵を握ります。
さらに、2012年4月、最後に完成した南端の丸亀町グリーンは、ひときわおしゃれです。ベンチには老若男女が腰をかけて、くつろいでいる姿が印象的でした。こうした商店街の再生に、丸亀町は10年以上の歳月を費やしています。高松丸亀町まちづくり株式会社による土地の所有と利用の分離という手法を用いて再生・開発を展開しています。
地元高松のケーブルテレビ局ケーブルメディア四国さんが取材中でした。目的は、外国人観光客が来たときに、地元市民がどれくらい英語で高松の魅力を伝えられるかを取材しているとのこと。厚かましく逆取材をさせていただきました。こうしたセンスとアイデアを活かしたソフト戦略が丸亀町商店街の強さなのだと感じました。
さて、午後は四国労働金庫さん主催「香川地区労金創立60周年記念講演会」の講師としてお招きいただきました。会場はオークラホテル高松です。小川俊(タカシ)理事長の挨拶で始まりました。進行役は四国労働金庫労働組合書記長の白石恵子さんがつとめました。まず香川地区の現状報告と新たな取り組みが紹介され、続いて「香川地区労金設立60年史」が元総務部長さんより披露されました。懐かしい写真を引用してのお話はとても興味深いものでした。
続いて小職より「労福協活動と労金の社会的役割」と題して講演をさせていただきました。閉会後は会場を移して、「感謝の集い」が開催されました。そのあとの情報交換会では、司会をされた白石書記長と今後の労働組合運動のあり方について議論を交わしながら「さぬきうどん」でシメました。
▲ 小川俊理事長と(左写真)、白石恵子四国ろうきん書記長(右写真)
戦後の労働組合運動と労働金庫の歴史を振り返る貴重な機会を頂戴することができました。