被災地支援学生団体「おかやまバトン」5年目報告会

2011年の東日本大震災を契機として「岡山でできる、岡山だからできる被災地支援」に岡山大学の学生や教職員を中心に結成された「おかやまバトン」が取り組み始め5年が経ちました。5月21日、これまでの活動の軌跡を報告する会が岡山大学津島キャンパスにある国際交流会館にて開催されました。

学生たちが製作した活動成果を振り返るオリジナル映像の放映や活動メンバーはじめOB・OGによる報告が続きました。また、協力・支援企業のご好意により製作いただいた写真集の配布・説明など、被災地支援活動の地道な実績と復興への思いの深さが披露されました。さらに、福島からゲストとして駆けつけてくださった「日本舞踊花柳流里の子会」代表の花柳沙里樹先生が、岡山への謝辞に合わせて被災地復旧・復興の状況について講話くださいました。このお話は心に沁み、参加者一同、深く感激いたしました。

日本舞踊花柳流里の子会は、文化庁委嘱事業「伝統文化こども教室」にて日本舞踊を続けたいと望む子供達により2005年発足、花柳沙里樹先生の指導のもとで子供達が研鑽を重ね、震災直前の2011年2月に第19回新舞踊民踊全国大会(仙台)の一般の部で文部科学大臣賞を受賞した実力派の団体ながら、同年3月の東日本大震災で練習場を失い、悲しみにくれていた折に、活動を続けてもらいたいと岡山へお招きしたのが、「おかやまバトン」活動の始まりです。福島の地にも「福島バトン」が創設されたとの嬉しい話題提供もありました。

また、宮城県南三陸町立志津川中学野球部と岡山市の中学野球部との交流も続いてきました。年に2回の岡山への招待・交流活動をはじめ、5年間の長きに渡る被災地と岡山の信頼の絆とつながりは、学生やそれを支えてくださった皆さんの筆舌しがたいボランティアスピリッツにより支えられてきたと言えましょう。

この絆とつながりがエネルギーとなって、息の長い被災地支援が続いてきたのです。「つなぐ広げる被災地支援」の輪をこれからも継続して頂きたいと願いました。