12月5日、東日本大震災以降、岡山県へ避難されて来た移住者の方が、県内の地域社会でいかに生活を送られているか、その現状と課題を探り、今後、地域活性化の新たな担い手として活躍していただくために、われわれは何ができるか、何をしなければならないのかを、当事者の生の声をお聞きしながら、岡山大学まちなかステーションを会場として対話の時間を持ちました。題して、『地域活性化の頼もしい担い手である” 県内移住者や若者”と協働するには』、司会は荒木勝理事(岡山大学地域創生ネットワーク・アゴラ代表)がつとめました。
まず、岡山市建部支所の友谷清志さんから問題提起をしていただき、「岡山県内母子避難世帯調査」をはじめ現場で支援活動に携わっておられる岡山理科大学の緒方清隆先生から、調査報告から導き出された課題について報告を受けました。
そのあとで、岡山市議会議員の森田卓司さん、「おいでんせぇ岡山」代表の逢澤直子さん、「建部在住避難者 311 受入全国協議会」の服部いくよさん、「総社市在住避難者 岡山暮らしプロジェクト」の小林ふみこさんから直面している課題と日常の暮らしぶり、岡山県人の対応ぶりなどについて報告をいただきました。岡山大学や岡山県立大学の学生からも意見が出されました。オブザーバーとしてNHK岡山放送局の記者も参加しました。
また、岡山大学からは文学部の藤井和佐教授(社会学)、スポーツ教育センターから高岡敦史助教(社会学)、ネットワーク・アゴラ事務局から、今回のコーディネータ役をされた鈴木真理子助教が参加して、活発な議論が交わされました。
岡山県への移住者の方が増えている状況に鑑みると、このテーマは、これからの被災地支援活動を考える上で、看過できない重要なテーマであり、引き続き対話の機会を重ねてゆくことで合意しました。