2026年の年明け

①元旦

セカンドステージに入って、初めての新年を無事に迎えることができました。
家内安全と健康で新年を迎えられることは、何よりありがたいことです。
元旦は、新庄村の「ひめのもち」を使ったお雑煮で初春を祝いました。
派手さはありませんが、素朴で滋味深い味わいが、正月の朝にはよく似合います。
一日一日を大切に、焦らず、ゆるゆると歩んでいこう――
そんな思いを胸に、平和で穏やかな日々が続くことを静かに念じました。

②正月二日

正月二日は、関東平野の低い山々にも初冠雪の予報が出る中、鎌倉まで足を延ばしました。
妻の縁者が眠る、江ノ島と富士山を遠望できる小高い寺院まで、駅から歩き、初詣を兼ねた新年墓参りです。
その後、材木座海岸で波と戯れながら、しばし休憩を取りました。
江の島と富士山を遠くに望む冬の海は穏やかで、正月からセーリングを楽しむ人、砂浜を散歩する人の姿もあり、静かで心和む光景が広がっていました。
さて、セカンドステージの暮らしは、年金に加えて、いささかの「+アルファ」を自力で稼ぐ仕儀と相成りました。

そこで、商売繁盛を願い、鎌倉えびすとして知られる 本覚寺(えべっさん) にも詣でました。
士族の商法ならぬ、サラリーマンの生兵法が怪我のもととならぬように――
そんな思いも込めての参拝です。
若い衆と巫女さん(お寺ですが)による、
「明けましておめでとうございます。商売繁盛を祈願いたします」
という威勢のよい掛け声に、思いのほか元気をもらいました。
ここでいただいた 「えびす大福」(250円) は、誠に美味で、正月らしい一服となりました。
雪が降る前に無事帰宅し、こうして年末年始の行事を静かに終えました。

年の初めに思うことは、自由生活となり、第二の人生を歩み始めた今、日々の暮らしを味わいながら、社会とのつながりを手放すことなく、できる仕事を、誠実に、丁寧に積み重ねていく――。
そんな一年にしたいと、改めて心に誓う年明けとなりました。

③正月三日

温泉はじめということで、近場の温泉へ出かけることにしました。
午前中は小雪が舞う中、奥多摩街道を走り、日の出町にある「つるつる温泉」へ向かいました。今年最初の入湯ということもあり、ゆるりと一時間ほど、美肌の湯を楽しみました。
露天風呂から眺める景色は、木々にうっすらと雪がかかり、ときおり枝から落ちる雪が湯船に舞い込む様子が、誠に風情あるものでした。年の初めに、これほど静かな時間を持てたことをありがたく感じました。

まだ時間に余裕がありましたので、ここ数年、初詣に訪れている「阿伎留神社」へ参拝することにしました。こちらの家紋は「丸に三柏」で、三村家の家紋と同じであることから、以前より親しみを感じています。正月ということもあり、立派なお神輿の蔵も開陳され、境内には新年らしい晴れやかな空気が漂っていました。

夕食は、米軍横田基地沿いにある、1956年創業のイタリアンの老舗「ニコラ」さんで、新年を祝いました。日本に本格的なピザを紹介した草分け的存在で、数多くのトッピングを選べる楽しさがあります。何より、チーズの加減が絶妙で、変わらぬ味にほっとさせられます。初めてこの店を訪れたのは二十歳の頃でした。村上龍の『限りなく透明に近いブルー』に感化され、米軍ハウスのパーティに参加していた学生時代のことです。多摩の山沿いに広がる透明な雪景色を眺めながら、時の流れをしみじみと感じました。

④正月四日

多摩地区での一日となりました。家人の所用で青梅市まで送迎することになり、時間調整に「青梅鉄道公園」を訪れました。そこで、D51の前に、郷里母校の大先輩であり、新幹線の生みの親として知られる国鉄総裁・十河信二氏の揮毫による碑を見つけ、思わず嬉しくなりました。

園内にはハイキングコースもありましたので、時間の許す範囲で少しだけ散歩を楽しみました。丘の上の休憩所からは、ぐるりと筑波山、富士山、そして東京スカイツリーまで遠望でき、思いがけない眺めに足を止めました。

また、コース内には金毘羅宮もあり、ここでも初詣として手を合わせました。道中には「熊に注意」の看板があり、事情を伺うと、罠にかかった野生の鹿を熊が襲った痕跡があったとのことでした。登山やハイキングでは熊除けの鈴が推奨されていますが、弁当を背負っていると、その匂いにつられて熊が近づくこともあるそうです。鈴の音を頼りに人を学習してしまう可能性もあり、必ずしも万能ではない、という話が印象に残りました。

ともあれ、自然の厳しさと豊かさをあらためて感じつつ、心身ともに元気をいただく正月の締めくくりとなりました。
しっかりと英気を養い、明日から、また新たな活動を始めたいと思います。

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