顧問をするサークルに岡山大学学生サークル「まちづくり研究会」があります。
2012年に活動を開始した「まちづくり研究会」の活動の目的は、過疎化の問題を抱える瀬戸内市邑久町虫明(おくちょうむしあけ)の裳掛(もかけ)地区の活性化、通称『瀬戸内市裳掛地区再生プロジェクト』です。瀬戸内市虫明からの眺めは、瀬戸内海のなかでも最も美しいとされるスポットのひとつです。学生と地域で協力し合い、人口減少の歯止めに向けて、様々な活動を行っています。そして、生徒数の減る裳掛小学校の子供たちのお世話を続け地域を元気にする「情報発信」、「農地の再生」、「子供たちの見守り」などの活動を10年間にわたり、先輩たちから後輩たちにリレーを続け展開してきました。
まず、この10年間の活動の特徴を期ごとに第1期から第10期まで写真や動画で学生たちが紹介いたしました。ご来賓には、瀬戸内市から武久顕也市長、小野田光市議会議員、服部靖裳掛地区コミュニティ協議会会長、そして裳掛地区の皆様をお招き申し上げ、多くの皆様にご参加いただきました。本学からは、大学を代表して三村由香里理事(企画・評価・総務担当)からご挨拶させて頂きました。また、この日は、北は北海道から関東、中部、関西、中四国まで、同サークルの卒業生たちが全国から集まってくれました。卒業生を代表して第1期生の川下勝也さんが挨拶にたち、在校生を代表して現在の代表を務める小泉想さん(法学部2年生)が、謝辞を申し述べました。 第2部では、地域の皆さん、全国から卒業生、現役生の混成チームで、10年間の足跡、失敗談、経験知、実績を頼りに、次の10年に向けた実践企画を検討いたしました。これまでの成果がありますので、更なる深堀をする作業は実に楽しそうでした。
全国の中山間地域の課題解決に向けたアイデアとシナリオがここにあると確信いたしました。
そのあと、会場を大学生協のピーチユニオンへ移して、会費制で懇親会が開催されました。卒業生たちから近況報告を受けながら、懐かしい当時の思い出を振り返りました。みんな、社会の荒波に負けることなく、たくましく活躍してくれている姿に目頭が熱くなりました。
彼ら、彼女らの更なる飛躍を祈念いたしました。
そして授業の合間を縫って万全の準備をしてくれた在校生たちに感謝です。