金沢、熊本、岡山の三都市の産官学による「三都市シンポジウム2021in熊本」が、6月24日、25日の二日間、熊本大学まちなか工房主催、すきたい熊本協議会の協力で、熊本市にて開催されました。メインテーマは「まちなかの居場所づくりと新しいライフスタイル」です。なお、本来ならば、同シンポジウムは2022ですが、新型コロナ渦の影響で開催が延期されてきましたので、2021と銘打っての開催となりました。テーマは「まちなかの居場所づくりと新しいライフスタイル」、2022年6月23日(木)は事前準備、6月24日(金)はエクスカーション(花畑広場)と討論(城見櫓・オンライン)、6月25日(土)は車座ディスカッション(下通2番街特設会場・オンライン)で、(一社)マチノミライにご協力を頂きました。なお、雨天のため朝活・パワーモーニングは中止となりました。
岡山からの参加者は、岡山大学から、岩淵泰、氏原岳人、三村聡、福田修一郎、大学院生の丸尾大樹君、SHREYAS PRADHAN君(氏原研究室)、岡山市都市整備局庭園都市推進課の服部立弥氏、舌崎博勝氏、㈱HIT PLUS代表の打谷直樹氏の総勢9名でした。
Ⅰ 熊本6月23日(木)事前準備
①熊本市役所訪問
6月23日は、お昼に熊本駅到着、まずは熊本駅構内のラーメン桂花で昼食です。この桂花は、東京新宿駅に昔からある熊本ラーメンの名店で、二十歳のころから通っています。そのため熊本に来たら、ひとりでに体が動いてしまい、必ず立ち寄る習慣となっています。注文は太肉麺(たーろーめん)で、生のキャベツが入っているのが特徴です。
さて、新幹線の乗り入れ以降、駅前が見事に完成した熊本駅を見学してから、路面電車で市内へと移動、熊本市役所11階へ交通企画課を訪問してご挨拶を済ませました。2019年の熊本での公共交通シンポジウムのお礼と最新の熊本市の公共交通事情のヒアリング、そして今回のシンポジウムの内容確認を行いました。そして最上階14階の展望ラウンジへ参りました。2019年以来、3年ぶりの熊本訪問であり、眼下に震災から復興を遂げつつある熊本城の勇姿を眺めることが出来ました。大天守、小天守ともに修復が出来ている印象を受けました。地震の被害が大きかっただけに、思わず嬉しくなって、少しウルっとなってしまいました。
②公共交通の現地体験
夕方の教員打ち合わせまで時間がありましたので、ホテルにチェックインを済ませて、乗り合いバスの車窓から、熊本城を分岐点として分かれた旧豊前街道と旧薩摩街道である国道3号線沿いを、山鹿方面に向けて出発、街道探索することにいたしました。
平日の午後の時間帯ですので、高齢者や主婦層でしょうか、さらに高校生の乗り降りが多くありました。車内でヒアリングを初老の男性と高校生に実施、途中下車して同じ路線を引き返しましたが、利用者は想像より多く、公共交通の大切さを改めて感じた次第です。また、梅雨明けを思わせる猛暑の火の国は、名産の熊本スイカが最盛期を迎え、国道沿いにはスイカを山積みにした直売店が数多く出ていました。
③教員打ち合わせ
さて、夕方からは、市内上通商店街に新たにオープンした「OMOKEN PARK」にて、シンポジウムのメインテーマである「まちなかの居場所づくりと新しいライフスタイル」の提供コンセプトについて熊本大学文学部出身の中山千尋氏と意見交換を実施、そのあと都市計画、交通計画を専門とする溝上章志先生(熊本大学ご退職後、現在は熊本学園大学)と髙山純一先生(金沢大学ご退職後、現在は公立小松大学)、そして熊本大学の安藤宏恵先生と待ち合わせいたし、岡山からは岩淵泰先生と小職の5人で三都市情報交換会を実施しました。
夜は、手取天満宮の前にあるレストランで食事をご一緒させて頂き、各大学のコロナ災禍による影響や学生の生活ぶりについて情報交換をさせて頂きました。