連携協定に思う~支え合うとは


岡山シーガルズが広島県府中市と、5月20日、連携協力協定を締結しました。
記者会見では岡山シーガルズ河本昭義監督(社長)から「協定を機に、『スポーツのまち府中市』の実現に向けて、子どもから若者、高齢者の皆様まで、スポーツチームだからこそできること、そして、チームが発足以来大切にしてきた優しさ、感謝の気持、心と心のつながりを府中市の皆さんと協働で伝えていきます。改めて、府中市の皆さん、府中中央ライオンズクラブの皆さんに感謝申し上げるとともに、これからも共によりよい府中市のために宜しくお願いします。」と宣言がなされました。
これまで、府中中央ライオンズクラブの皆様が岡山シーガルズの活動を支え続け、そして地域との仲を取り持ち、15年間にわたり府中市で子供バレーボール教室を続けてきた成果が結実した瞬間です。市教委やバレーボール協会が協力し合い、スポーツが持つ力を信じて経済界と自治体が後押し、未来の地域を担う子供たちへのプレゼントを社会が一体となって贈り続ける純粋な地域活動は理屈抜きに力強く美しいと感じました。
連携協定とは、異なる組織同士が一歩一歩積み重ねてきた実績と信頼関係に基づき結実するものです。そのゆるぎない絆がある故に、互いが信じ合い、協働して新たな未知の力を生み出そうと新たな一歩を刻み始めることを祈念したいと思います。


さて、これまで顧問として、微力ながら協定に向けて支援を続けて参りました。
総務省に関係が深い、通称「ふるさと財団」(一般財団法人地域総合整備財団)の地域再生マネージャー事業アドバイザーを拝命しており、本事業に採択された府中市の地域再生マネージャー事業の状況把握のために、昨年10月21日から22日、財団の皆さんと現地ヒアリングに参りました。意見交換会では、小野申人市長が、東京オリンピック・パラリンピックを機に、スポーツによるまちの活性化を図るため、本格的なオンラインマラソン大会の開催はじめ、既存のスポーツの枠にとどまらない新たな取り組みにも挑戦していることを熱く語られました。そこで、小職がVリーグ女子バレーボール岡山シーガルズの顧問であり、シーガルズは府中市ライオンズクラブ様や府中商工会議所様はじめ地元の識者や経済界の皆様方から絶大なご支援を頂き、今日を迎えることができていることをお話しますと、小職がなぜ顧問なのか、また、今後の子供バレーボール教室を軸とした新たな連携の可能性まで話が及びました。こうしたご縁から、スポーツを活用した地方創生の具体的な可能性について、シーガルズを支えてくれている経済界の皆様も交えて意見交換をスタートさせた経緯があります。
さらに年度末には、NPO法人まちづくり推進機構岡山の一行がシーガルズと共に府中市を訪問、まちづくりの実践展開について具体的な議論、対話を重ねました。
その際の写真を再掲させて頂きます。
微力ながら協定締結を支援できたと思料、今回の新たなスタートに乾杯です。
本当におめでとうございます。