調査出張~沖永良部島【4】

最終日の8月17日は、朝、港から近所の浜を散策しました。
浜辺には島特有の海浜植物が生い茂り、ヤシガニを見つけることができました。
これは初めての体験でした。
さて再び、知名町役場の方と大久保代表理事がホテルまで迎えに来てくださいました。
空港へ向かう車中で、今回の成果と今後の事業展開の方向性について話し合いの時間をもちました。
帰りは鹿児島空港経由です。

飛行機の出発まで時間がありましたので、まずは、国頭(くにがみ)小学校の校庭に、1898年、第1回卒業生により植樹された、日本一のガジュマルの巨木を見学させて頂きました。樹齢110年を超えるガジュマルは、新日本名木百選にも選定された、町指定天然記念物です。高さ8m、枝張り22m、幹回り6mと、校庭に大きく枝を広げています。
その堂々たる雄姿に感激しました。

その後、海岸線まで回ってくださり、フーチャ(潮吹き洞窟)を見学させて頂きました。
ここも奄美群島国立公園の人気のスポットです。

断崖の割れ目から潮が噴き上げるとのことで、覗き込みますと吸い込まれそうな感覚に襲われました。
ここからの景観も見事であり、時間が許せば、しばらくぼんやりと時を過ごしたいと思いました。
こうして島を離れる時刻が近づき、海岸線沿いに空港までお連れ頂きました。
お礼を申し上げて再会を期しました。

鹿児島地方は集中豪雨の最中であり、鹿児島空港に着陸できない時には、奄美空港か種子島空港に着陸もありえますとのアナウンスがありました。
ともあれ離陸、鹿児島空港が近づいてくると風雨でプロペラ機は大きく揺れました。
財団の皆さんとは鹿児島空港で別れました。
私は鹿児島空港から福岡空港、博多から岡山駅まで帰り着かねばなりません。
鹿児島から福岡までも、出発が大幅に遅れ、しかも結構、揺れました。
雨が続く中、福岡空港から博多駅、そして新幹線で岡山へ無事に帰宅いたしました。

島の皆様の熱い創生への思いと確固たる覚悟を感じた、とても実り多い、学びも深い現地調査となりました。
また、往復共に厳しい天候、集中豪雨が続く中を移動した、思い出に残る公務となりました。
知名町役場の皆様方と大久保昌宏氏に心より深く感謝申し上げます。

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