県外への移動が認められましたので、妻の誕生日をささやかに祝おうと、6月21日は、平成27(2015)年、国宝に指定された松江城を訪ねました。
妻は子供たちが幼い頃でしたので、記憶が定かでないのですが約20年ぶりの訪問となりました。
まず、いまではすっかり観光名物になった松江城を廻る「松江堀川めぐり観光遊覧船」に乗船しました。この遊覧船も新型コロナ禍の影響で運航休止となっていましたが、ソーシャルディスタンス対策を講じての再開です。
1週を約50分の遊覧で、城郭を取り巻く木々が見事で、今の時期は、川岸に紫陽花はじめ多くの花が咲いています。また、カルガモや鵜などの鳥類も多彩で、われわれの目を楽しませてくれました。
特に川面すれすれからお城を見上げる景色の良さや、橋の下をくぐる楽しみなど、船頭さんの小唄を交えながらの解説は軽妙で耳を傾けました。
遊覧船を降りまして、お目当ての松江城登城です。
慶長5(1600)年の関ヶ原から、明治4(1871)年まで、堀尾、京極、松平と城主を変えながら、栄華を誇った城下町を見下ろしながら、石垣の見事さを妻と語りながら天守を目指しました。
まず、二の丸に明治に建設された洋館「興雲閣」を見学しました。ここは松江市が松江市工芸品陳列所として建てた建物で、明治36(1903)年に完成した、皇族の行在所に使用する目的も考慮されていたため、建物全体に装飾や彫刻が多く豪華な建築物です。
2階のバルコニーからの眺めは見事で、プチ華族気分が味わえます。
そして隣接する松江神社にお参りしましたが、立派な狛犬に大きなマスクがかけられているのには苦笑いたしました。
こうして松江城を拝観して、ちょうどお昼となりましたので、鰻を所望しようと有名店を2軒訪ねましたが、いずれもお休みでした。
仕方が無いので諦めようかと思いましたが、ここは初志貫徹、松江駅までとって返し、駅前にある島根メニューが豊富な「根っこ」で、「しめさば蒲鉾とあごの焼きの盛合せ」と「鰻丼」を注文、鰻を目の前で焼き上げてもらい舌鼓を打ちました。
ランチタイムでしたのでコーヒーとプチケーキまで付いて満足でした。
こうして腹ごしらえも済ませましたので、松江の駅前からクルマで30分ほどにある、名湯「玉造温泉」へ参りました。新型コロナ禍の影響で、旅館はどこも立ち寄り湯を中止していたため、日帰り公衆浴場「玉造温泉ゆ~ゆ」へ入湯して、まったり、ほっこりタイムを過ごしました。ここのお湯は、中国5県はもとより全国の温泉でも最高位にランキングされるほど有名です。ここ「ゆ~ゆ」は入浴料金が500円と超リーゾナブルであり、妻もすっかり満足気でした。次回は宿泊で来ようと約束しました。
こうして玉造温泉から山道を抜けて国道54号線に出て広島方面へ南下しました。
そしてドライブ疲れが出てしまいましたので、岡山までの道中が長いため休憩してひと眠りできるところを探そうという事になり、急遽、広島県三次市の近く、松江自動車道口和ICから車で5分ほどにある「森の泉 君田温泉」に寄りました。
カラスの行水で入ってみたら、解説通り「こんこんと湧き出る泉を,人々は心や身体の傷を癒す魔法の水として,また,湯治場として大切にしてきました。このお湯は,さらさらと全身を包み込み,お肌をつやつやにし身体の芯まで温めてくれます。」の通りで、これは驚き格別の湯質です。
ここで30分ほど仮眠をさせて頂き、眠気を覚ましてから松江自動車から山陽自動車道を尾道ICまで無料区間を走り、そこから岡山まで無事に帰りつきました。
新型コロナ禍による規制が緩和された休日、妻の誕生日を日帰りプチ旅行で満喫いたしました。