11月8日、マラソン観戦を終えて、夕方、久しぶりに名古屋へ参りましたら駅前の大名古屋ビルヂングが高層ビルになり御園座が取り壊されておりました。
閉館時間が近づいていましたが、白川公園にある名古屋市美術館に参り「リバプール美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展」を拝観しました。名古屋市美術館のHPによれば「「ラファエル前派」は19世紀半ばのイギリスで「自然に忠実に」をモットーに、ルネサンスの巨匠ラファエロ以前の美術を理想とし、それまでのイギリス画壇を支配してきたアカデミックな絵画とは異なった、豊かな物語性を孕み、想像力を喚起するような新しい絵画世界を創造しました。「ラファエル前派」のグループとしての活動は数年と短い期間でしたが、この運動は後の作家たちに大きな影響を与え、やがて象徴主義の潮流を形成していくことになります。またこの運動は明治期の日本にも紹介され、画家の青木繁や藤島武二、文学者の夏目漱石らに大きな影響を与えています。この展覧会では、リバプール国立美術館の所蔵品から、ジョン・エヴァレット・ミレイ、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ウィリアム・ホルマン・ハントらラファエル前派の作品をはじめとするこの流れにある作家たちの代表作約70点を紹介します。リバプール国立美術館は、リバプール市内及び近郊の3つの美術館(ウォーカー・アート・ギャラリー、レディ・リーヴァー・ギャラリー、サドリー・ハウス)と4つの博物館の総称で、特にラファエル前派の優れた作品を所蔵する美術館として世界的に知られています。」と記されています。見事な作品の数々に感銘を受けた忙中閑有りでした。
また、同じ白川公園内にある名古屋市科学館のHPによれば、2011年3月にプラネタリウムがリニューアルオープンしています。ここの新しいプラネタリウムは、「限りなく本物に近い星空の再現を目指し、 ドーム内径35mという世界一の大きさと映像クオリティを実現しました。限りなく本物に近い星空を再現するための「ユニバーサリウムIX型プラネタリウム」(光学式プラネタリウム)と、 コンピュータで計算した星空をプロジェクターで投影し、未来や過去の星空や、宇宙旅行等も再現できる 「スカイマックスDSII」(デジタル式プラネタリウム)が設置されています。」とあります。
4年と半年間、ここ白川公園から徒歩5分ほどのところで暮らしていました。久しぶりの公園をしがらく散歩してから、夜は、その昔、朝日新聞の美人T記者にご紹介頂いた、伏見のクラシックBARで、昔の同僚教員と一献傾けました。懐かしい昔話に花が咲きました。また、愛知県では大学ウォーズが繰り広げられていることを聞かせていただき、とても勉強になりました。
翌日は、午前中、東京時代に20年間勤務した旧大蔵省&旧文部省公益法人の名古屋支社を訪ねました。ここでも懐かしい話に花が咲きました。伏見の名店「マツヤ」でカツカレーをご馳走になりました。そして、午後から東海労働金庫のお招きにより「第13回東海ろうきん会員研究集会」で講演でした。テーマは「労働金庫の経営理念 勤労者福祉金融について考える」と題して、アベノミクスの効果と直面する課題、そして地方創生と労働組合の関わり、NPOファンドの社会的有用性、勤労者の生活実態とライフプランニングや老後の備えの必要性について持論を述べさせていただきました。会場は名古屋観光ホテル、愛知県が誇る名門ホテルです。愛知県、岐阜県、三重県の主要労働組合の幹部の方々約230名が参加されました。ホテルマンの接遇が素晴らしく、いい気分でお話ができました。
お招きいただきました東海労働金庫の皆様に感謝です。