クラモク(倉敷木材株式会社)主催の「暮らしと木のフェア」に参りました。このフェアは、「材木屋としてもっと木に親しんでもらいたい」「捨ててしまう材木をどうしたら有効活用できるのかな」との発想から始まったそうで、子供向けの工作やイベントコーナー、大人向けの木工製品の廉価な提供コーナー、岡山県内産の木材にこだわった木製品やエコ住宅の案内などみんなが楽しめる二日間です。
▲ クラモクフェア子供コーナー
主催者である大久保憲作社長のメッセージを引用すると「古来より森を守り、木を育て、木の家で木と共に暮らしてきた日本人。まさに日本の文化は木を大切にする文化だとも言えます。森の中で突然出会った大木に思わず手を合わせる。ふるさとの鎮守の杜でほっと心が休まるひと時を持つ。杉の障子に朝日が差し、部屋の中だけでなく心までもが温かい気持ちになったこと、ありますよね。ほんとうに、木の力とは自然の力。そして私たちの生活とはその自然の力をいただくことだと思います。クラモクは明治40年の創業以来、このように私たちの生活とは切っても切れない関係にある「木」を扱ってきました。適切に管理された森林から得られる木材を利用すれば、時間を経て森林は再生し、次の世代も再び森から恵みを利用できるのです。再生可能な資源である木を扱うことを職としていること自体、私たちには大変有難いことであると感じています。クラモクが扱うもの、それは木であり、木に関係するあらゆる商品やサービスです。継続的に資源として利用できる木というエコな素材は、持続可能な社会の発展には欠くべからざる素材です。その価値、温かさや優しさ、ありがたみなどをエンドユーザーに十分理解してもらうことで、そのことが個々人の地球温暖化防止への一つの働きかけになるということをアピールしていかねばなりません。私も従業員もそのような考え方を共有しています。年に2回開催する県下最大級の木のイベント「暮らしと木のフェア」もその実践の場ですし、毎年夏に家族連れの市民の方々とともに訪問する「ふるさと岡山の森を訪ねる会」も、森や土壌の大切さ、高梁川の水の循環などを学ぶ場になっています。2003年に私が実行委員長となり高梁川流域で環境運動を行っている方々と立ち上げた「GREEN DAY」の運動も今や県内ではかなり認知された大きな環境運動となっています。このようにまっとうな企業行動を取り、ステークホルダーに信頼され、より良い評価を受けることが、結果的にクラモクの成長に繋がると確信しています。」
▲ クラモクフェア木工製品
この大久保社長のメッセージは、そのまま「暮らしと木のフェア」に参加すると、飾りなくナチュラル、そして力強く伝わってきます。こうした企業が存在することは、地域社会にとって宝であると思います。木については全くの素人でありますが、会場内のさまざまな木材を見ているだけで気持ちが和みます。また、いろいろな職人さんの手による木工製品は興味深く、また、フェア価格です。
夕方に、倉敷市の伊東香織市長が顔を出されました。大久保社長にお声かけ頂き、しばらく雑談させていただきました。そのあと、ブースを回りながら職人さんと会話をしながら、その技能や苦労話などについて意見交換をされました。
▲ 一番左が伊東市長、その右隣が大久保社長
岡山大学では、このブログでも紹介した、大久保社長が進める高梁川流域連盟の精神を継承する「GREEN DAY」の運動を支援する計画です。また、みずしま財団と連携した活動、倉敷市商工計画へのアドバイス、倉敷中央病院の地域活動支援など、社会貢献活動を起点として、学生の社会との関わりも積極的に進めてゆく予定です。