10月6日、山手地区社会福祉協議会や関係団体が主催する「やまてなかよしウォーキング」に学生たち8名が参加、子供達と楽しい時間を過ごしました。
▲ 山手ウォーキング準備会
当日に向けて9月27日に事前打ち合わせ会があり、学生と参加して役割分担を決めました。保育園、幼稚園、小学生低学年向けのショートコースと小学生高学年向けのロングコースの2つに分かれて、子供たちの様子を観察して対話をしながら、安全も守るという役割をいただきました。加えて、この企画自体への意見や感想、さらに参加された保護者の方から、地域への意見や子供たちの日常生活への課題についても聴取することを目指すことになりました。
▲ 秋田会長開会挨拶(左)と総社市のゆるきゃらピュッピー
当日は心配された天候にも恵まれましたが、残念ながら前日が雨で、幼稚園の運動会が1日延期されたために、約半数の子供たちが参加できなくなりました。
それでも、参加した子供たちは福祉ボランティアに入っている岡山県立大学の学生のアナウンスに合わせて、準備体操を実施、元気よくまち歩きに出かけました。
山手地区は、豊かな自然環境に抱かれた長閑な土地柄で、最近では人口が急増しています。ただ、旧山手村の時代は、水の確保に苦しみ、他から人を受け入れることを制限せざるを得ない時代が続いたことを、道すがらヒアリングさせていただくことができました。その課題は、豊かな高梁川水系を持つ、旧総社市との合併により解決したそうです。
さて、ウォーキングのポイントポイントには、広い溜池や備中国分寺を見渡せる見晴らし台、山手の昔からの歴史を物語る史跡や旧街道、神社仏閣など、地味ながら見所が詰まっていました。
子供たちは、社会福祉協議会の皆さんの説明を聴きながら、普段通りなれた道に様々な物語があることを知り、地域への理解を深めておる様子で、時々歓声があがります。また、新たに転入されてきた保護者の方からも、新天地を理解するうえで、貴重な体験になっていると感じました。
山手交流館に戻ると、役員の皆さんがカレーライスを作って待っていてくれました。
中には4杯もオカワリをする小学生もいて、おじいちゃん、おばあちゃんを含む家族みんなで楽しい昼食の時を過ごしました。
腹ごしらえが済むと、お楽しみのアトラクションです。玉入れやパン食い競争、クイズゲームなど子供から大人まで全員でワイワイ、がやがや、大はしゃぎです。
▲ 子供から大人まで楽しめたアトラクション
学生たちが裏方をお手伝いしました。全員で集合写真をとって解散となったあとも、仲良しになった学生と子供たちは、しばらく別れを惜しんでいました。その光景がとても心和ませてくれました。学生たちは、今回の結果をとりまとめて、提案書にして地域の皆さんへ提出する予定です。これからも学生たちの活動は続きます。
社会福祉協議会の役員の方にご挨拶を済ませて、大学へ戻り、その夜は、これまでの山手地区での活動を振り返る反省会、そして2名の4年生が岡山県庁と神戸市役所へ就職が決まったお祝い会を行いました。ところが、そこで学生たちが私へのサプライズを準備してくれていました。
いきなりバースデーケーキを取り出すと「ハッピーバースディ」を合唱してくれました。これにはすっかりまいってしまい、危うく嬉し泣きするところで、目頭が熱くなるのを年甲斐もなく必死で堪えました。なんとも粋な計らいです。なるべく学生主導の活動でと、気は使いながらも、教員としての役目は最低限、果たしてきたつもりでした。そのへんを学生たちは見てくれていたようで、感謝の言葉をくれました。
岡山大学へ着任して初めての感動です。
教員になって良かったと、改めてしみじみと感じさせてくれました。これからも微力ながら学生や地域のために歩みを進めてまいります。