9月20日、岡山大学地域総合研究センターと岡山商工会議所イオンモール岡山出店対策検討員会の主催で、「変貌する岡山市の道筋 ~都市機能、商業活性化、そして市民生活~」と題して岡山を考えるシンポジウムを開催しました。場所は岡山商工会議所4階です。全体の進行役は、岡山商工会議所の小山恵子課長が担当されました。
冒頭、荒木勝岡山大学理事・副学長から「岡山固有の歴史と文化を活かすまちづくりが必要である」と開会の挨拶がありました。
引き続き、小職から、「岡山市まちなか活性化の突破口を探る」と題して、話題提供をさせていただきました。話の流れは、アベノミクスのめざす視点と課題、岡山市の商業の状況、イオングループの戦略、岡山市と他都市の中心市街地や商店街の比較、都市交通政策の方向性などについてです。
次に金融財政総合研究所の本田伸孝取締役から「中小企業、商店街、市民の元気印を考えと」と題して、中小企業活性化モデル、従業員の福利厚生を加味した総合的なビジネスモデル、最新のカード戦略について講話いただきました。
▲ 本田伸孝氏
そして休憩をはさんでパネルディスカッションを行いました。テーマは「岡山市の新たなるグランドデザインを求めて」、パネリストは、本田伸孝氏、高次秀明岡山市経済局長、古市大蔵岡山商工会議所副会頭、そしてモデレーターを小職がつとめさせていただきました。
高次局長からは、今月から始まる岡山市商業調査の目的と狙いについて説明があり、続けて「イオンの出店は「黒船」の襲来と位置づけている。これまでのまちなかの常識を超えたところで、対応策を講じる必要があり、これを機に岡山市全体に活気を生める施策をみんなで考えてゆく時代が訪れた」と問題提起がなされました。この発言を受けて、古市副会頭は、イオン出店のメリット、デメリットを冷静に比較分析され、「自ら商店街の活性化に向けて、関係者と対話の機会を設け、この課題を解決したい」と述べられました。
本田取締役からは、「イオンさんが展開するWAONカードと商店街の提携は諸刃の剣であり、地元銀行を軸としたオリジナルカード戦略を考えることもひとつの手である」と精緻な分析に基づく持論を展開されました。会場から意見をお願いしたところ、多くの来場者の方々から積極的な意見や感想を頂戴できました。
結びとして、主催者を代表して岡山商工会議所岡﨑彬会頭から、皆様に謝辞と挨拶があり、盛会のうちにシンポジウムは無事終了いたしました。
タイミングをみて、岡山市商業調査の結果を関係者や市民の皆様へ報告させて頂く予定です。
岡山を考えるシンポジウム開催
変貌する岡山市の道筋 ~都市機能、商業活性化、そして市民生活~
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