高梁川流域7市3町の中核市である倉敷市では、令和3年度から10年間の総合計画を策定するため、令和元年11月22日、第7次総合計画審議会が発足、策定に向けた審議に携わり議論を進めてきました。メンバーは35名の委員、組織は5つの分科会で構成され、微力ながら会長を拝命して頑張って参りました。
そして、ようやく、12月21日、令和元年11月22日から1年以上の歳月をかけ、総勢35名の委員で審議を続けた「倉敷市第7次総合計画(10年計画)」の最終審議会が倉敷市庁舎10階大会議室において開催されました。
第6次総合計画を踏まえつつ、西日本豪雨災害を教訓とし、地域創生総合戦略を織り込み、全編をSDGsで政策をデザインした同計画が示された。多くの委員から最終意見や感想が出され、最終調整を会長、副会長に一任することで審議が結審しました。
そして、翌12月22日、倉敷市庁舎3階市長応接室にて、35名の委員(市民)を代表して、会長を務めさせて頂いた小職から、伊東香織市長に対して「倉敷市第7次総合計画」を答申いたしました(副会長:くらしき作陽大学竹内京子教授)。
新型コロナ災禍の影響を受けながらも、35名の委員は、市民の声にできる限り耳を傾け議論を尽くし、また、多くの意見を受けながら、事務を務めた市の企画部局をはじめ職員全員による総力戦で仕上げました。
こうして、SDGsを軸に、少子高齢・人口減少社会への対応、そして自然災害やパンデミックに負けない、倉敷市の未来に向けた、まちづくり長期ビジョンがスタートすることができました。全国自治体において、自然災害を教訓とし、地域創生総合戦略を織り込み、全編をSDGsで政策をデザインした総合計画は初めてであると思料します。
岡山大学の立場からは、同計画の策定を大学のシンクタンク機能発揮の観点から支援することができたと確信がもてました。
個人的にも大学教員になって15年がたちますが、最も大きな仕事であったと思います。生涯の中で、社会にお役に立てたと実感できた仕事であります。
審議会の初日に祈願した神社へ答申できたお礼参りをいたしました。