真庭市「未来を担う人応援基金」

未来を担う人を育て応援する基金を活用した人材育成事業についての会議が、10月11日、真庭市で開催されました。この基金は、教育や産業、福祉などの分野で、民間の柔軟な発想を取り入れた施策推進につなげることを目的に、対象は、①教育および学習、②産業振興、③市民の生活・文化・福祉の向上、④未来を担う人材応援の4分野です。また、事業の形態は、真庭市が実施主体となる「政策提案型」、市民や市内の企業・団体の取り組みを行政が支援する「市民実施型」のいずれかで、市民実施型の場合、市が賃金や旅費など必要経費の半分を助成するという内容です。

基金は2016年9月に総額10億円で新設されたもので、提案は誰でもでき、市内に拠点を置く企業や団体からも受け付けています。2016年度は144件の提案があり、研修会開催を支援する「企業人材スキルアップ支援事業」など23件が採択されました。事業費総額2387万円で、うち11件計1960万円は6月定例市議会で審議中の一般会計補正予算案に盛り込まれています。また、2017年度の事業について、更なる事業検討の方向性など、ひとつひとつの事業を丹念に議論しましたので、ロングランの会議となりました。

午後から夕方まで続けられた審議は無事に終了、一旦、休憩してから、馬内雄大総合政策部長とこれからの岡山大学との連携について情報交換、話し合いを持ちました。現在、カナダブリティッシュコロンビア大学から3名の学生を受け入れて、岡山大学の学生たちと共に地域での就労体験から生きる力とグローバル社会に対応できる力を身につけることを目的に実施している、国際インターンシッププログラムで、真庭市の林業、林産企業や真庭市に大変お世話になっています。山が主役の真庭市、市内には林業、林産業関係の企業が数多く頑張っておられます。

打ち合わせを終えて、市役所近くのホテルにチェックインしましたところ、ロビーで、大学院で修士論文の指導を担当している岡山県庁勤務のO女史(社会人大学院生)にばったり出くわし、お互いにビックリ、県の仕事で先輩たちと滞在中とのことです。広いようで狭い、狭いようで広い岡山ですね、と笑顔で修士論文の進捗状況について報告を受けました。

夜は7時半からホテル内のお店で、夕食を共にしながら、馬内部長と地方創生について率直な意見交換をいたしました。馬内部長は、内閣府地方創生人材支援制度第2期生として、総務省から真庭市に派遣されています。小職も今年の3月まで同制度により第1期生として井原市へ派遣されていました。幾度となく内閣府の勉強会や報告会でご一緒させて頂いています。

話が盛り上がったころに、先輩たちと夕食を済ませたO女史が合流、総務省と県庁業務の関係性について、馬内部長からアドバイスを頂きました。O女史は、授業や論文指導では伝えられない、良い知識や経験を得る機会を頂戴することができたと思います。